構造化データとは

Googleは「Google 検索における構造化データのマークアップの概要」で、構造化データを〈ページに関する情報をさまざまなサイトで活用できるように標準化したデータ形式〉と説明しています。構造化データでページの意図を伝えると、Googleはそのページをより正確に理解できるようになる、としています。

なお、「構造化データ」は、データ管理の分野でも使われる言葉です。この分野では、表の形など、決まった形に整理されたデータを「構造化データ」、文章や画像のように決まった形を持たないデータを「非構造化データ」と呼び分けます。この記事で扱うのは、Webページに書いておく構造化データです。

記事のページを例にします。人は画面を見れば、どれが記事のタイトルで、どれが公開日で、誰が書いたのかが分かります。一方で、検索エンジンは、どれが記事のタイトルで、どれが公開日で、誰が書いたのかを、ページの作りや文脈から判断しています。構造化データでは、「これが記事のタイトル」「これが公開日」「これを書いた人」と、それぞれに項目の名前を付けて書きます。

同じページに、人が見る画面と、機械が読む記述がある 人が見る画面 構造化データ(画面には表示されない) パンくずリストARROWS › Library › Web集客・広告運用 記事のタイトルSNS集客はもう古い?… 公開日2026.9.28 書いた人齋藤大平 BreadcrumbList headline datePublished author このサイトの記事ページの例(2026年9月29日に確認)
図1:人が見る画面の要素と、同じページに書かれた構造化データの項目の対応(このサイトの記事ページの例)。

構造化データは、ページのコードの中に書かれていて、画面には表示されません。人が見る内容と同じ情報が、機械向けにも書かれている、と考えると分かりやすいと思います。

書き方は3つ、項目の名前はschema.orgで決まっている

構造化データの書き方(形式)は、JSON-LD、Microdata、RDFaの3つです。Googleはこの概要のページで、〈3 つの形式はいずれも有効です〉としたうえで、〈実装と管理が最も容易な形式(ほとんどの場合は JSON-LD)を推奨します〉としています。

違いは、どこに書くかです。MicrodataとRDFaは、画面に表示される文字を囲むHTMLのタグに、項目の名前を書き足します。JSON-LDは、表示の部分とは分けて、ページの中の1か所にまとめて書きます。具体的には、<script type="application/ld+json"> というタグの中に書き、そのタグをページの <head> か <body> に置きます。表示とは別に書くので、画面の表示に手を加えずに、構造化データだけを直せます。

書き方は3つ。Googleが勧めるのはJSON-LD Microdata・RDFa 表示される文字を囲むタグに、 項目の名前を書き足す JSON-LD(Googleが推奨) 表示とは別に、ページの中の 1か所にまとめて書く <h1 itemprop=”headline”> 記事のタイトル </h1> (例はMicrodata) <h1>記事のタイトル</h1> <script type=”application/ld+json”> {“headline”: “記事のタイトル”, …} 3つとも有効。Googleは、実装と管理がしやすいJSON-LDを勧めている
図2:構造化データの3つの書き方の違い。出典:Google 検索セントラル「Google 検索における構造化データのマークアップの概要」。

構造化データの種類(型)と項目の名前は、schema.orgで決められています。schema.orgは、Google・Microsoft・Yahoo・Yandexが立ち上げ、いまは多くの人が参加して、構造化データで使う種類と項目の名前を定めて公開している取り組みです。会社ならOrganization、記事ならArticle、パンくずリストならBreadcrumbListのように、種類(型)ごとに、書ける項目の名前が決められています。この項目のことを、schema.orgではプロパティと呼びます(Search Consoleの「プロパティ」とは別のものです)。

ここで1つ注意があります。schema.orgには多くの型がありますが、そのすべてをGoogleが検索結果の表示に使っているわけではありません。Googleは概要のページで、〈Google 検索の動作の定義には、schema.org のドキュメントではなく、Google 検索セントラルのドキュメントを使用してください〉としています。schema.orgに型が定義されていることと、その型をGoogleが検索結果の表示に使うことは、別の話です。

Googleの資料では、種類ごとに、必ず書く項目(必須プロパティ)と、書くとよい項目(推奨プロパティ)が分けられています。Googleは同じ概要のページで、〈Google 検索で拡張表示機能を表示できるようにするには、オブジェクトの必須プロパティをすべて含める必要があります〉としています。

入れると、検索結果の見た目が変わることがある

構造化データを入れると、検索結果の見た目が変わることがあります。Googleは「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」の冒頭で、〈Google は、構造化データを使用してページのコンテンツを認識し、そのコンテンツを「リッチリザルト」と呼ばれる情報が豊富な検索結果に表示します〉と書いています。

リッチリザルトは、通常の検索結果に情報が足された表示のことです。たとえば、URLの代わりにサイトの中での位置(パンくずリスト)が表示されたり、商品の価格や在庫、評価が足されたりします。

リッチリザルトは、検索結果の見た目に情報が足されること(模式) 通常の表示 https://example.jp/products/… ページのタイトル 説明文が2行ほど表示される。 … リッチリザルトの例(商品) example.jp › 商品 › 収納 ページのタイトル 評価(星の数)・価格・在庫の状況 説明文が表示される。 表示されるとは限らない。どの種類で見た目を変えるかは、Googleが決める
図3:通常の検索結果と、リッチリザルトの例(模式。実在のサイトではない)。

ただし、構造化データを入れれば必ず表示されるわけではありません。Googleは「構造化データに関する一般的なガイドライン」で、〈構造化データが検索結果に表示されるとは限りません〉としています。

入れれば検索順位が上がるのか、と気になる方もいると思います。ここまでに引いたGoogleの資料が構造化データの効果として挙げているのは、Googleがページの内容をより正確に理解できるようになること(第1章)と、リッチリザルトの対象になりうることです。「構造化データを入れれば検索順位が上がる」とは書いていません。

見た目が変わる種類は、Googleの今の一覧で確かめる

では、どの種類なら検索結果の見た目が変わるのでしょうか。Googleは、第3章で紹介した「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」で、対象になる種類の一覧を公開しています。第2章で見たとおり、ここに載っているのは、schema.orgの型の一部です。このページは、Googleの資料の中で「検索ギャラリー」とも呼ばれています。

2026年9月29日に日本語版(最終更新日 2026年6月24日)を確認したところ、一覧には25種類が並んでいました。記事、パンくずリスト、組織、ローカル ビジネス、商品、クチコミ抜粋、求人情報、イベント、動画、レシピなどです。よくある質問(FAQ)とHowTo(手順)は、一覧にありません。一覧の中の「Q&A」は、1つの質問に回答が続く掲示板のようなページのためのもので、よくある質問とは別の種類です。

この一覧は、入れ替わってきました。Googleの「ドキュメントの更新履歴」をたどると、主な変化は次のとおりです。

見た目が変わる種類は、Googleが入れ替えている 終わった・限られた加わった 2023年8月2023年9月2023年11〜12月2025年9月2026年1月2026年5月 よくある質問(FAQ):政府機関・医療関連のサイトに限られる HowTo(手順):表示が終わり、資料を削除 プロフィール ページ、ディスカッション フォーラム、民泊が加わる コース情報・給与の見積もり・車両の掲載など5種類の資料を削除 練習問題:表示が終わり、資料を削除 よくある質問(FAQ):すべてのサイトで表示が終わる(5月7日) いまの一覧:25種類(2026年9月29日に確認) よくある質問とHowToは、一覧にない
図4:Googleが検索結果の表示に使う構造化データの主な入れ替わりと、いまの一覧。出典:Google 検索セントラル「ドキュメントの更新履歴」「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」(2026年9月29日に確認)。

よくある質問(FAQ)は、2023年8月から、よく知られた政府機関と医療関連のサイトに限って表示されるようになりました。その後、Googleは2026年5月8日付の更新履歴で〈2026 年 5 月 7 日以降、この機能が Google 検索に表示されなくなる〉と知らせ、6月には資料そのものも削除しています。HowTo(手順)は、2023年9月に〈パソコンとモバイル デバイスのどちらの検索結果にも表示されなくなった〉として、資料が削除されました。2025年から2026年にかけても、コース情報、給与の見積もり、車両の掲載、練習問題などの表示が終わっています。一方で、2023年の終わりには、プロフィール ページやディスカッション フォーラム、民泊の資料が加わっています。

このように、どの種類で見た目が変わるかは、Googleが入れ替えています。構造化データの説明を読むときは、それがいつの一覧をもとにしているかを見てください。「よくある質問を入れると、検索結果に質問と回答が表示される」という説明は、よく知られた政府機関や医療関連のサイトを除けば、2023年8月までの話です。いまは、政府機関でも医療関連のサイトでも表示されません。

自社でやることは、一覧を開いて、自社のページに当てはまる種類があるかを探すことです。会社の紹介、記事、商品、求人、イベント、店舗の情報など、自社のサイトにあるページの種類を思い浮かべながら見れば、数分で済みます。当てはまる種類があれば、その種類の「スタートガイド」に、必須の項目と推奨の項目が載っています。その種類に必要な情報が、自社のページの画面にも書かれているかを見ておくと、制作会社に頼むときの話が早くなります。

AI検索のために、特別に足すものではない

AI検索に選ばれるために構造化データを入れましょう、という話もよく聞きます。これについて、Googleは「AI 機能とウェブサイト」で、AIによる概要やAIモードに表示されるために〈特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません〉としています。

「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」でも、Googleは〈生成 AI 検索に構造化データは必要ありません〉としたうえで、リッチリザルトの対象になるのに役立つため、引き続き使うことを勧めています。Googleの検索では、AIのために特別な構造化データを足す必要はなく、構造化データはこれまでどおり、ページの内容を正確に伝え、リッチリザルトの対象になるために使うもの、という位置づけです。

同じ資料がほかに何を「しなくてよい」としているかは、AI検索に向けたSEO(AI SEO)の記事で表にしています。

関連記事AI SEOは、Googleが「しなくてよい」と書いたことから確かめる

このサイトが出力している構造化データ

ここまでの話を、実際のページで見てみます。このサイトは、すべてのページで構造化データを出力しています。2026年9月29日に、公開中のページで確認できた種類は、次のとおりです。

このサイトが出力している構造化データは、ページの種類で変わる トップ紹介記事一覧記事 組織(Organization) サイト(WebSite) 書いた人(Person) ページ自体の説明(WebPage など) パンくずリスト(BreadcrumbList) 記事(Article) よくある質問(FAQPage) ●●●● ●●●● ●●●● ●●●● ●●● ● ● 2026年9月29日に公開しているページで確認
図5:このサイトがページの種類ごとに出している構造化データ(2026年9月29日に公開しているページで確認)。「紹介」はこのサイトの紹介ページ(About)。

組織、サイト、書いた人、そのページの種類(一覧・紹介・記事など)に関する構造化データは、どのページにも出力しています。記事のページには、そのうえで、記事、パンくずリスト、よくある質問を出力しています。第4章の一覧に照らすと、検索結果の見た目に関わりうるのは、記事、パンくずリスト、組織です。

記事のページに出力している「記事(Article)」の部分は、次のとおりです。コードを読めなくてもかまいません。見てほしいのは、画面にある記事のタイトルや公開日が、項目の名前つきで、そのまま書かれていることです。2026年9月28日に公開した記事から、翌29日に抜き出したものです(値はそのままで、読みやすいように改行と字下げだけを整えています)。

{
  "@type": "Article",
  "@id": "https://arrowsdc.jp/column/sns-shukyaku/#article",
  "headline": "SNS集客はもう古い?古いと言われる理由と、やめるか続けるかの決め方",
  "description": "SNS集客はもう古いと言われる理由と、やめるか続けるかをSNSの分析画面ではなく、検索と問い合わせの記録で決める方法を解説します。",
  "image": "https://arrowsdc.jp/media/2026/09/sns-shukyaku-1024x683.webp",
  "datePublished": "2026-09-28T20:26:16+09:00",
  "dateModified": "2026-09-28T20:46:46+09:00",
  "author": {
    "@id": "https://arrowsdc.jp/member/member-16/#person"
  },
  "about": {
    "@type": "Thing",
    "name": "ソーシャルメディアマーケティング",
    "sameAs": "https://www.wikidata.org/wiki/Q267114"
  },
  "publisher": {
    "@id": "https://arrowsdc.jp/#organization"
  },
  "mainEntityOfPage": {
    "@id": "https://arrowsdc.jp/column/sns-shukyaku/#webpage"
  }
}
このサイトの記事ページに出力している構造化データのうち「記事(Article)」の部分(2026年9月29日に公開しているページから写した。改行と字下げだけを整えた)。

headline は記事のタイトル、datePublished は公開日時、author は著者(書いた人)、publisher は発行している組織です。about は記事の主題で、ここではWikidataという公開の知識ベースの項目を指しています。

Googleの「記事(Article、NewsArticle、BlogPosting)の構造化データ」を見ると、記事には〈必須プロパティはありません〉とあり、推奨の項目として headline、datePublished、dateModified、image、author などが並んでいます。about はその中になく、このサイトが独自に足しているものです。自社で入れるときに、この例を全部まねる必要はありません。

author や publisher の中にある @id は、同じページの別の場所に書いた「人」や「組織」の記述を指す識別子です。このように書いた人や組織を識別子で結んでおく書き方が何のためにあるかは、会社や人を検索エンジンに1つのものとして見分けてもらうための設計(エンティティSEO)の記事で書いています。

関連記事エンティティSEOは、自社を一意にする設計

もう1つ、記事のページでは、冒頭の「この記事のポイント(Q&A)」と同じ問いと答えを、よくある質問(FAQPage)の構造化データとしても出力しています。第4章で見たとおり、よくある質問の表示はすでに終わっていて、これを出力していても検索結果の見た目は変わりません。

それでも出力し続けているのは、画面に表示しているQ&Aと同じ内容を、機械が読める形でも持っておくためです。Googleは2023年のブログ「HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更」で、〈サイトからこの構造化データを削除することもできますが、あえて削除する必要はありません。使用されていない構造化データによって検索で問題が発生することはなく、Google 検索において目に見える影響もありません。〉としています。AIに引用されやすくなるかどうかは、私には確かめる手段がありません。第5章で見たとおり、GoogleもAIのために特別な構造化データは要らないとしています。そのため、AIへの効果は、よくある質問を出力し続ける理由にはしていません。

入れる前に、いま何が出ているかを確かめる

自社でやることは2つです。いまのページに何が入っているかを確かめることと、足すなら何から始めるかを決めることです。構造化データをコードに書く作業は、自分でする必要はなく、制作会社に頼めます。

まず、Googleのリッチリザルトテストに、自社のページのURLを入れます。WordPressのテーマやSEOプラグインが、パンくずリストや記事の構造化データを自動で出力していることがあるからです。入っていることに気づかず別の方法で足すと、同じ種類の構造化データが二重に出力されます。ページを直したときに片方だけが更新され、内容の違う2つが残ることもあります。

Search Consoleのヘルプ「リッチリザルト テスト」によると、このテストは〈JSON-LD、RDFa、microdata 形式の構造化データ〉を読み取り、ページで見つかった種類と、エラーや警告を表示します。結果の画面では、見つかった種類ごとに「有効なアイテム」か「無効なアイテム」かが示され、「警告あり」と付くこともあります。エラーや警告は、項目を開くと説明が出るので、その画面を制作会社に見せれば、何を直すかの話が早くなります。

ただし、結果に表示されるのは、第4章の一覧にある種類だけです。このサイトの記事のページを入れると、表示されるのは記事、パンくずリスト、組織の3つで、第6章の図にある書いた人やサイト、よくある質問は表示されません。トップページで表示されたのは、組織だけでした。一覧にない種類まで含めて見たいときは、schema.orgのスキーマ マークアップ検証ツールを使います。

「ない」と書く前に確かめ直す。これは、私自身の失敗から学んだことです。制作の仕事で、あるサイトの改修の最初の報告に「構造化データ:なし」と書いたことがあります。ところが、あとで確かめ直すと、パンくずリストの構造化データがMicrodataの形式で入っていました。なかったのはJSON-LDだけです。調べた時点の記憶で書き、報告の前に実物を確かめ直さなかったのが原因でした。「ない」は確かめれば5秒で覆るのに、報告の中でいちばん確かめずに書いていたのです。第2章で見たとおり、構造化データの形式は3つあります。JSON-LDがないからといって、構造化データがないとは限りません。いまは「ない」と書く前に、3つの形式すべてを実際のページで確かめ直しています。

足す前に、いま出ているものを確かめる リッチリザルトテストにURLを入れる 3つの形式のどれで書かれていても読み取れる ただし、表示されるのは一覧にある種類だけ(書いた人・サイトは表示されない) 出ていない種類 一覧にあり、ページの内容と 一致させられるものから足す すでに出ている種類 二重に足さず、ページの内容と 合っているかを見る ページを直したら、構造化データも直す
図6:構造化データを足す前に、いまの状態を確かめる流れ。

足す場合は、第4章の一覧にある種類で、ページに書いてある内容と一致させられるものから始めます。Googleは一般的なガイドラインで、〈ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないでください〉としています。画面に書いていないことは、構造化データにも書かないということです。会社の情報の場合、ページによって社名や住所の書き方が違うと、構造化データにどの書き方を使うかを決められません。まず、社名・住所・電話番号の書き方を1つにそろえておく必要があります。どのページでそろえるかは、コーポレートサイトの記事で書いています。

関連記事コーポレートサイトとは?目的と載せるページ、Googleに会社を伝える役割まで

求人のページがある場合は、求人情報(JobPosting)も、足す候補になります。

確かめる作業は、URLを入れて結果を見るだけなので、1ページあたり数分です。同じテンプレートで作られたページは同じ構造化データを出力していることが多いので、トップページ、会社の紹介、記事、商品や求人など、ページの種類ごとに1ページずつ見れば、全体の様子はつかめます。構造化データを入れたあとも、ページの内容を直したら、構造化データも直すよう、制作会社に頼んでおきます。入れたあと、サイト全体でエラーが出ていないかは、Search Consoleの「リッチリザルトのステータス レポート」で見られます。Googleは概要のページで、作っている間はリッチリザルトテストを、公開したあとはステータス レポートを使うよう勧めています。テンプレートや配信の仕方によって、公開したあとにページの状態が損なわれることがあるためです。

ARROWSのAI検索対策

第7章で、構造化データをコードに書く作業は制作会社に頼める、と書きました。ARROWSのAI検索対策では、いまのサイトのまま、ページごとに構造化データを組み込みます。名前はAI検索対策ですが、第5章のとおり、AIのために特別な書き方を足すわけではありません。

書く項目は、ページの種類で変わります。サービスのページなら、サービスの名前と内容、提供している会社。拠点や店舗のページなら、所在地・営業時間・連絡先です。どれもページに載っている内容をもとにします。第7章で引いた〈ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないでください〉と同じ考え方で、ページと食い違う値も書きません。

どのページから始めるかは、無料のAI対策診断で、いまのサイトの状態を確かめてから決められます。第7章の最後で頼んでおくとした、ページを直したときの構造化データの直しは、ページのタイトルや更新日などを直すと構造化データにも反映される仕組みで受け持ちます。構造化データを入れても、第3章のとおり検索結果に表示されるとは限らず、AIの答えに取り上げられることもお約束していません。

まとめ

構造化データは、ページの内容を検索エンジンが読める形でも書いておくものです。検索結果の見た目が変わる種類はGoogleが一覧で決めていて、その一覧は入れ替わります。入れても表示されるとは限らず、AI検索のために特別に足すものでもありません。何を入れるかは、Googleの今の一覧と、自社のページにいま出ているものを見て決めます。

まずは、自社のトップページと記事のページを1つずつ、リッチリザルトテストに入れてみてください。何も出なくても、構造化データがないとは限りません。一覧にない種類は、このテストには表示されないためです。何が出ていて何が出ていないかが分かれば、制作会社に何を頼むかを決められます。